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このブログは、webサイト"das Nest der Qualle"の近況報告(兼、生存報告)ブログです。
"das Nest der Qualle"では欧文フォント等を公開しています。

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現在、フォント製作を少しサボってHTMLの手直しをしています。
Another HTML-lintに校正していただいて、間違った箇所から直していっています。

それにしても、文法に忠実にHTMLを書くのって、こんなに大変なことだったのですね……
いつもいい加減に書いてました……

と、言っても、一般的なブラウザではいい加減に書いても大丈夫なのです。
文法にも「一般的には無意味」な箇所や「どう考えてもナンセンス」な部分があり、
普通のブラウザでは、そういった箇所を適切に解釈して表示してくれるのですから。
しかし、そういうものが通じない場合が存在します。
「テキストブラウザ」もしくは「音声ブラウザ」を使用している場合がこれに当ります。
これらの特殊なブラウザは、一般的なブラウザ(「視覚系ブラウザ」というそうです)と異なり、
webページの全情報を文字として扱います。
従って、文字として扱うことが出来ない「画像だけ」のようなもの、
文字だけでは意味を持ちにくい「テーブル(表)」などは、正確に表示できないことになります。
そこで、タグにalt属性やsummary属性を組み込み、説明を付けることが求められます。

と、分かってはいるのですが、
これが非常に面倒な作業でして……
視覚系ブラウザを使っている私としては、全く恩恵に与ったことのないものばかりで、
どうにも意欲が湧かないのですよね……
それに、「フォント」なんていうテキストブラウザ・音声ブラウザ利用者には縁のないものを配布していますし……

それと、上記のような方向とは別のアクセシビリティも考えなければいけません。
上記が「どの環境でもアクセシビリティが低くならない」ための文法遵守だとすると、
こちらは「どの環境でもアクセシビリティが高くなる」ための文法遵守でしょうか?
要するに、視覚系での他の環境での閲覧に対するアクセシビリティです。
使って良いタグ・悪いタグが存在したりして、非常にややこしいことになっています。
場合によっては、レイアウト自体を見直すことにもなりかねないような気がします。
例えば、かなりポピュラーなはずの<FONT>、<B>タグなんかは使ってはいけないことになっています。
対して、<STRONG>タグなんかが、<B>タグの代替案として挙げられています。
理由に関しては、私にはよく分からなかったのですが、
どうやら「視覚的に表示を変える」ものと「情報の意味を変える」ものの違いらしいです。
<B>は「表示している文字を太くする」タグであり、
<STRONG>は「その文字列を強調する(結果として太くなる)」タグであるということです。
情報の最終受信者である人間にとっては同じこと(見た目は少し違うかも知れません)なので、
これらを区別し、是非を付けるというのはイマイチ納得しかねるのですが……

それと、「これは直さないとマズいなぁ」というものが、フォントサイズなんかの問題です。
多くのユーザーは何の気なしに「フォントサイズ:中」にしていると思うのですが、
中にはこだわりのある人もいて、そういう人から見るとフォントサイズが変になってしまうらしいです。
尤も、これは簡単に修正できて、CSSのfont-sizeをpx、ptなんかから%に変えればいいとのこと。

そんなこんなで、どうにも必要ではあることは頭では理解しているのですが、
どうにも作業が面倒で……途中で止めたくなってしまいます……
現状では、ブラウザはIEとFirefoxの2者がシェアのほとんどを占めている状態らしいので、
それらのどちらかで正常に表示できないというなら兎も角、
(フォントサイトなのでなおさら)いるのかどうか分からないテキストブラウザユーザーのために、
summary属性を入力し続けるのは……精神的に……
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